電子書籍の献本を考える

ホームページをいじり、『青い花の国』に作品解説を付けてみました。

作品解説とはいっても、要するに宣伝文句なのですが、思いのほか書くのが難しくて、なかなかはかどらず、なんでこんなことも自分はスラスラ書けないのだろう、と暗い気持ちになるばかりでした。

本来であれば、バーネットさんについて書かれた伝記を読んだりして、とことん調べるべきところですが、たやすく手に入るものがなかったので、英語版ウィキペディアを参考にしました。

なんとか書き終えたあと、もしやと思って調べてみると、意外な本を発見しました。『バーネット自伝―わたしの一番よく知っている子ども』(翰林書房)

てっきり、日本語の資料はないものだと思ってましたが、自伝であれば日本語訳が刊行されており、近くの図書館にもあるらしいと、遅ればせながら気づきました。

バーネットさん本人が書いたものなら、すでにパブリックドメインになっているので、インタネットアーカイブでいつでも読めますが、日本語で読めるのはやはりありがたいです。

見出しの書き方

そのほか、見出しを考えるのもひと苦労でした。キャッチコピー的なものがあるとよかろうと考え、作品がどんな内容なのか伝える見出しを書こうと思ったのですが、そこでもつまずきました。とりあえず、

岩山の城で少年は育ち、王となった。青い花の不思議な力によって、陰鬱な国が生まれ変わるまでの物語。

というフレーズに落ち着いたのですが、もっと上手なものをひねり出せないか、見出しのつけ方について勉強しているところです。

ためしに、新潮社さんのウェブサイトではどんな謳い文句が書かれているのか見てみると、

  • 『ある奴隷少女に起こった出来事』: 自由を求め勝ち取った少女の魂の記録。人間の残虐性と不屈の勇気を描く、奇跡の実話!
  • 『西郷隆盛はどう語られてきたか』: 最もわかりにくい存在なのに、敬愛され続けるのはなぜか。数多の西郷論を総ざらいする。
  • 『悲嘆の門〔上〕』: 切断魔による猟奇事件。廃ビルの屋上に建つ不気味な怪物像。物語の根源を問う傑作長編。

と、だいたい40文字かそこらで書かれていて、本の内容もすごくよくわかる。ここまで秀逸なものは、ちょっとやそっと勉強したところで、すぐ書けるようなものでもなさそうなので、今後の課題として残したいと思います。

ウェブサイトはまだまだ手を入れるべきところがたくさんありますが、とりあえず一段落したものとして、そろそろ取り扱いストアを増やしたり、営業も始めてみたりしようかと考えてます。

電子書籍をどう営業するか?

当たり前のことですが、電子書籍を販売するオンラインストアに営業するわけではありません。読者となる人びとに直接、あたってみたいと思います。

まず最初にやろうとしてるのは、興味を持ってくれそうな方にメールを送って、献本を受け取ってもらえないか聞いてみることです。たとえば、児童文学が好きな方には、喜んで読んでもらえるかもしれない。

ただ、『青い花の国』は、語彙とか言葉遣いを大人向けに翻訳しているので、むしろ普通の文芸として考えた方がいいのでは? とも思えます。

どんな方にアプローチするべきなのか、まずはそこから考えながら、情報収集をしなければいけません。

電子書籍を献本すること自体は、面白そうだしやってみる価値があると思うのですが、いざ自分が、ダイレクトメールを見ず知らず人に送るとなると、ちょっと恐れ多くて、尻込みする気持ちもあります。

そういえば以前、一度だけ献本をいただいたことがあるのですが、出版社からメールが来たときは、献本というものを知らなかったので、無料で本をもらえることに驚きました。

自分がもらう側のときは、なんとも思わなかったのだし、たとえ怪しまれたりスパムだと思われたりしても、営業の仕事であるという目的をはっきり持って臨めばいいことなので、変に意識せずにやってみようと思います。

こんなブログ、ご覧になられている方がいるかどうかは分かりませんが、もれなくEpubファイルを献本キャンペーン中でございますので、ご希望の方は、①お名前、②Kindleとibooksのどちらの形式を希望かを明記の上で、こちらまでご連絡ください。

島口知也